イスラエルは、なぜ、ガザに地上侵攻までして虐殺を進めるのか?既に空爆で攻撃対象は全て撃破した。以後は、ハマス幹部宅を空爆している。もはや、たたくべき相手がいないのに侵略し、一般市民を巻き添えにしている。大量破壊兵器ともいえるクラスター爆弾も使用している。無差別殺戮である。必要のない侵略である。だが、いまだに「ロケット砲陣地の殲滅」が唯一の目的の侵攻だと主張している。
「ロケット砲攻撃」は侵略の口実に過ぎないだろう。そもそも、内部に協力者がいるであろうゲリラ組織にロケット砲を発射させておいて、攻撃の口実を捏造した可能性すらある。イスラエルは、空爆や地上侵攻の準備を半年以上前から着々と始めていたといわれる。つまり、ロケット砲攻撃が行われる前からだ。この戦争は、「イスラエルが意図的・計画的に引き起こした」ものだと見る。
イスラエル、そして背後のユダヤ権力の目的は、残虐行為を意図的に行うことで、周辺イスラム国家の勢力を怒らせ、大戦争に巻き込むことではないのか?
エジプト、シリア、レバノン、イランを巻き込めば、中東大戦争になる。イスラエル一国では対処しきれないが、米軍が参加すれば、戦争は継続拡大できる。911方式で、「米軍が攻撃された」ことを偽装すれば、それも可能かもしれない。911以降、周辺地域には米軍が基地を設営し展開している。即応力はある。大戦争となれば、石油は高騰して、石油取引に使われるドル需要が増える。戦時につよい米国債券が買われる。そして、大戦争の結果、米軍の介入した中東諸国では、イラク同様の「民主化」の名を冠した傀儡政権ができる?そうなれば、「大イスラエル帝国」の版図が、また拡大する。
だが、周辺イスラム諸国は、いまのところ静観している。挑発に乗ってこない。ヒズボラがイスラエル北部に攻撃を仕掛ける様子もない。一方で、フランスのサルコジがイスラエルに攻撃を止めるよう強く求めている、英国首相も同様だ。日本もだ。イスラエルの暴虐を肯定しているのは、ユダヤ国家米国だけだ。国際世論は、イスラエルに同情的ではない。
私には、追い詰められたユダヤ金融資本が、ブッシュの任期中に最後に仕掛けた「賭け」に見えてくるのだが.....この戦争は、さまざまな力関係から拡大することができず、局地戦というか、一方的な殺戮に終わるのではないか?ガザを掃討してしまえば、それ以上の攻撃の名目はなくなる。周辺諸国が冷静に対応することを期待する。さすれば、イスラエルの野蛮性、暴虐が際立つだけの結果に終わる。そして、国際社会はイスラエルに冷たい視線を向ける。
世界金融危機で、米国がイスラエルの戦争を支える力は減衰している。イスラエルは米国の後ろ盾なしには存在し得ない国家である。米・イスラエルがともに衰退すれば、世界は平和になる。「戦争捏造国家」がこの世から消えることを願う。
最後に、ガザの犠牲者に黙祷をささげる。