私RK輿水家の年越しは、蕎麦ではなく「おざら」です。つまり、ほうとうのつけ麺バージョンです。
元旦の朝、家族総出で面を打ちます。恐らく、数百年前からやっていることです。
知る人ぞ知る「恐怖の」吉田うどんの遠い親戚みたいなものです。
↓おざら
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/brand/ozara.html
ほうとうは、戦国時代の武田軍の陣中食。肉が入っていないのが、定番ですが、最近は、鶏肉や豚肉を入れる卑怯者もいます。伝統の味がぶち壊されています。かぼちゃ、ジャガイモ、ニンジン、ごぼう、葱、油揚げ、麺。味噌仕立て。これだけでいいのに。米のあまりとれない甲斐の国特有の食文化です。桑畑の裏作で麦が生産されたことも普及の理由の一つです。
東北の旧南部藩(岩手、青森)には、ほうとうに似た「ひっつみ」、旧仙台藩の北部には「はっと」と呼ばれる、ほうとに類似した粉ものが伝承されています。当たり前です。南部藩は、もともと甲斐源氏(清和源氏の一派)の出であり、今の山梨県南部町(県の南端)が発祥の地です。南部家と武田家は親戚ともいえるのです。
東北諸藩のうち、秋田藩(佐竹藩)も甲斐源氏の出自であり、蝦夷地の松前藩(蠣崎藩)すらも、武田菱を家紋に背負っています。東北の皆さん、ルーツを探ると山梨かもしれませんよ。「小笠原流」の信州・小笠原藩も甲斐源氏です。
ということで、激動の2015年、ともに戦ってきていただいた皆さん、ご苦労様でした。2016年は、さらに激烈な変化に対応して前に進まなくては。
スリルとサスペンスをたっぷり楽しみながら、初志を貫徹する年ですね。
新年の辞は、もう少し後に。